2014年4月10日木曜日

広告は・・。

●ある新聞社の方が見えられました。
近くの竜神大吊橋で開催される「鯉のぼり祭り」の特集を組むので、宿の広告を掲載しませんかということでした。

私どもは、大きな施設ではありませんし、クチコミでの客様を大切にお迎えしたいことから、これまで一度も有料広告を掲載したことがありません。
その旨をお話し、宿のなかをご案内させていただき、お風呂では、「湯船からホタルを見ることもあります」などと、お話ししておりましたら、「お客様をお迎えするスタンスがよくわかります。来てみないと分かりませんが、このような場所があったのですね」と、お帰りになりました。
地域振興の観点からは、広告の掲載に協力したい思いもありますが、その広告でお客様を増やそうという思いはありませんので、ご理解をいただくことにいたしました。

私どもの宿は、県道33号線から深い山あいに入ったところにあり、日常の喧騒から遮断されている場所です。
広告を出して、多くの方が訪れることを嫌うお客様にご愛顧をいただいて120年営業を続けさせていただいております。
これまでも、これからも、広告とは無縁の商売を続けていきたいと思っております。
リピーターの皆様や、この宿を友人・知人に紹介してくださるお客様、誰にも紹介しないで仲間内だけの隠れ宿として何度も何度もご利用していただけるお客様-、そうしたお客様だけをお迎えしてまいりたいと思っております。

広告のお声かけをいただいたのにもかかわらず、お断りしてしまって申し訳ありませんが、私どものスタンスです。ご理解ください。
 

今夜は、あるゴルフ場の支配人さんご一行様をお迎え致します。
庭の大きなミツマタの木や、椿、桜、アオキの赤い実など、春の花も満開で、まさに、お客様のお迎えに花を添えてお出迎えです。
お風呂からのぞめる川の小さな滝のせせらぎの音も、周りの景色のBGMとして春の風情を増しています。
今夜は、この春の初もののワラビをご用意して、舌でも春を感じていただこうと思っています。



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